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世間では、息リフレッシュ!と宣伝しているガムがあったり、タブレットがあったり、いろんな対策品がたくさんありますよね。
このことからも、口臭を気にしている方が多いのがわかります。
みなさんが、「息臭いかも?」と思う時はどんな時でしょうか?
筆者の場合は、他人の口臭が気になった時に、自分はどうなんだろうかと心配になります。
新幹線に乗った際、隣の席のおじさまがひどい口臭だったことがあり、2時間苦痛に耐えた経験があります…
知人からは、上司が口臭がきつく、上司の使っている電話が臭くて使えないという話を聞いたことがあります。
自分がこんなふうに言われていたら、とてもショックですよね。
また、自分の家族や大事な人がこんなふうに陰口を言われていたら悲しいですよね。
匂いの強いものを食べた時はもちろん口臭が気になると思いますが、そうでない時も臭うときがあると思います。口臭の原因は一体なんなのでしょうか。
実は、私たちが思っている以上に口臭には種類があり、この種類によって原因も異なります。
自分のためにも、周りに迷惑をかけないためにも、ここで正しい知識を学んでいきましょう!
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口臭の種類と原因
⑴生理的口臭
生理的口臭は、誰にも当てはまるものです。
①起床直後(起床時口臭)
②空腹時(飢餓口臭)
③緊張時(緊張時口臭)
が代表的な3つです。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。
口の中には、何億もの細菌やバクテリアが住んでいます。このうちの嫌気性細菌という細菌が、
食べかすなどのタンパク質を分解することで口臭の原因となる物質を作っています。
この物質とは、揮発性硫黄化合物(キハツセイイオウカゴウブツ)という硫黄ガスです。
硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどがあります。硫化水素臭、ジメチルサルファイドは生ゴミのような臭いといわれています。
こんな臭いを口から発してると思うと、ゾッとしてしまいますね。誰もが不快に思って当然です。
この口臭のもとのガスを作る細菌を「嫌気性細菌(ケンキセイサイキン)」といいます。これが活発に活動するのが、「唾液が減少した時」で、口臭が強くなります。
唾液が減少するタイミングが、上の3つの時ということです。
しかし、歯みがきで細菌が減少し、食事をしたり、水分を積極的に補給するようにすること、
唾液量が増加し口臭は軽減されます。
したがって生活習慣の改善でよくなり、治療の必要がありません。
また女性の生理・妊娠時などホルモンバランス変化に伴う口臭、乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老齢期、それぞれの年代固有の臭気(加齢臭)、民族的な口臭もあります。
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⑵飲食物・嗜好品による口臭
ニンニク、ネギ、ニラなどの匂いの強い食べ物を食べた時、いつまでも嫌な臭いが口から消えないことはよくあると思います。筆者も、餃子を食べた後などは臭いが気になります。
また、酒やタバコ等による口臭もあります。アルコールは体内に吸収されると、肺から揮発性のアルコール成分が発生します。これが、いわゆる「お酒臭い」と言われる口臭です。
タバコの場合は、タバコに含まれるタールやニコチンが口内に付着することで臭いを発生します。また、ニコチンは唾液の分泌を低下させます。よって喫煙すると口内が乾燥するので、口臭が発生しやすくなります。
この場合は一時的なもので、時間の経過とともに臭いも無くなります。特に治療の必要はありません。
しかし、喫煙は歯周病とも関係が深いので、歯周病で喫煙する人は歯周病が治りにくくなってしまいます。
このように、口臭予防の観点からは、喫煙に良いことがありません。口臭が気になる場合は、タバコを控えたほうがいいでしょう。
⑶病的口臭
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合を指します。以下に例を挙げていきます。
- 口腔(口の中)
虫歯・歯周病(歯肉炎・歯周炎)・ドライマウス(口腔乾燥症) - 呼吸器
気管支炎・気管支拡張症・肺膿腫・肺破疸・肺ガン - 耳鼻咽喉
慢性鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)・扁桃炎・咽喉頭ガン - 消化器
食堂憩室・食堂狭窄・慢性胃拡張症・胃炎・胃潰瘍・胃下垂・胃ガン - 代謝系
糖尿病・尿毒症・肝硬変・肝炎
病的口臭の90%以上は、口の中に原因があるといわれています。歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(歯の周りに付く細菌の固まり)、歯石、舌苔(舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり)、ドライマウス(口腔乾燥症)、義歯(入れ歯)の清掃不良などです。
病気の原因を治療することで口臭を軽減させたり、治すことができます。
素人には判断が難しいですから、なかなか改善しない場合は
悩まずに医師の診断を受けましょう。
病的口臭の治し方は、こちらをご覧下さい。
⑷ストレスによる口臭
ストレスにより唾液の量が少なくなり、細菌の活動が活発化することで口臭を発生させます。
唾液は、ストレスを感じた時、通常の3割も減ってしまいます。唾液の分泌は、自律神経によってコントロールされています。ストレスを感じると、自律神経が乱れて唾液の分泌が抑制されます。
緊張すると口が乾くのは、誰でも経験があると思います。
緊張状態が長く続く方や、ストレスを溜めている方は注意が必要です。
自律神経失調症という病気がありますが、これを患っている方も口臭がしやすいということになります。
この口臭は、口臭に直接の治療法があるわけではありません。
日頃の生活や心がけ次第で改善することができます。
ストレス解消はこちらを参考にして下さい!
⑸心理的口臭
自分の口臭を気にしすぎて、臭いに敏感になっている状態です。自分の口臭で、人に迷惑をかけているかもしれないと強く感じています。
人によっては、話している相手が鼻を触っただけで、自分の口臭を気にしてしまいます。
この場合は、本人が思うより口臭はひどくなかったりするのですが、悩みすぎて日常生活がうまく送れなくなってしまうこともあります。
これは、歯医者さんにいったり、口臭チェッカーで数値を調べたりと、客観的な見方を学ぶことで改善できるでしょう。
口臭の原因となる主な病気や症状
前述の通り、病的口臭の90%以上は、口の中に原因があるといわれています。
ここではそこにフォーカスしてお話ししていきます。
⑴歯周病
細菌感染によって起こる炎症性疾患を、歯周病といいます。主な原因は、細菌性プラークと呼ばれる歯垢(しこう)の細菌感染症です。
歯茎が赤く腫れ上がり、歯磨きをすると出血することもあります。
初期においては痛みもないのでわかりにくいですが、症状が現れると口臭も発生します。
歯周病は、歯槽膿漏(しそうのうろう)という言い方もします。この字の通り、歯茎が膿んでくると、口臭がひどくなっていきます。
放置すると、最悪の場合歯が抜けてしまうことになりますから、
口臭のあるなしに関わらず、予防したい病気です。
⑵むし歯
歯垢が定着してしまうと、歯を磨いただけではなかなか除去しにくくなり、むし歯ができます。
虫歯になると歯に溝や穴ができるため、食べかすやむし歯菌が虫歯の穴の中に溜まりやすくなります。
これが悪循環となり、強い口臭の原因になります。
小さなむし歯ではあまりわかりませんが、むし歯が進行してくると次第に口臭が強くなります。虫歯菌が神経まで達すると、神経が腐り、さらに腐敗臭が増してしまいます。
⑶歯垢(しこう)
歯垢は、プラークともいいます。歯の表面に付着する白くて柔らかい堆積物で、実は細菌のかたまりです。食べ物の残りかすを栄養とする細菌とその代謝産物からなり、食後4〜8時間ほどで生成されます。
歯垢には、1gあたり1000億個以上の細菌がいます。これを放置すると、細菌が作った酸が、歯のエナメル質を溶かしてしまうので、虫歯になりやすくなります。
柔らかい歯垢の状態ならば、歯磨きやデンタルフロスなどで除去することができます。
⑷歯石
歯垢が作ったかたく固まった石灰分が、歯石と呼ばれています。歯垢は2日ほどで歯石へと変わってしまいます。
歯を舌で触った時に、ザラザラしているところが歯石です。このザラザラは、歯垢が付着しやすくしてしまっています。
歯石自体が悪いことをするわけではないのですが、このような悪循環を招いてしまいます。
歯石になってしまうと、もう歯磨きでは除去できません。
歯医者さんへ行きましょう。
⑸舌苔(ぜったい)
鏡で舌を見てみると、表面が白くなっていることがありますよね。
これが舌苔というもので、口の中の上皮がはがれ落ちたものや、食べかすなどが付着したものです。
健康な状態では舌苔は少なく薄くなりますが、胃の調子が良くないときなどには、一般に舌苔は厚くなります。
舌苔は歯垢と同じような細菌の固まりなので、これも口臭の原因になります。
舌ブラシなどで舌をきれいにすると口臭も軽減しますが、粘膜を傷つけてしまう恐れがありますので注意が必要です。
⑹唾液の減少
他の項目でも説明している通り、唾液は口臭予防にとても重要なものです。
唾液の99.5パーセントは水分で、弱アルカリ性です。
サラサラしている唾液には酸素が多く含まれており、この唾液で口の中が潤っていると、口臭原因を作る嫌気性菌が増えません。
逆に、唾液の分泌が少なくなると口の中が乾燥して細菌が増え、唾液がネバネバし、口臭が強くなります。
⑺被せ物や詰め物の腐食
虫歯の治療などで、歯に詰め物をしたり、被せ物をしたりしたら、それで治療完了!と思っていませんか?
実は爪もにゃ被せ物は腐食して行くものが多くあります。被せ物や詰め物にも寿命があり、短いと5年程度です。
歯にかぶせたものが古くなって穴が開いたり、緩んですき間ができたりすると、そこに汚れが溜まってしまいます。
5年以上経った詰め物を外してみると、恐ろしい状態になっていたりします。
腐食に関しては痛みがないので、本人はなかなか気がつきません。
口臭が治らない場合は、口臭の原因として一度疑ってみる必要があります。
⑻ドライマウス
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、ただ口の中が乾燥することではありません。
口呼吸やストレス、生活習慣が原因の場合が多いですが、中には薬の副作用や、糖尿病や高血圧などの生活習慣病によることもあります。
口臭の原因になるのはもちろん、悪化すると食事がしにくくなったり、味覚障害になる可能性もあります。
原因によって治療法も異なるので、ドライマウスの場合は医師の判断を仰ぎましょう。
先ずは口臭チェックから!
簡単な方法から、機械を使った方法まで。
⑴コップに息を吐く
朝起きぬけに、コップに息を吐き、蓋をしましょう。
一旦呼吸をし直してから、コップに入れた息の臭いを嗅いでみます。
朝起きたばかりは、口が乾燥していて臭いが強い状態です。この息をチェックできれば、一番口臭が強い時の自分の息を確認することができます。
もともと気にしている方は、チェックする必要はないですが、
自分の口臭に自覚のない方は、試しにやってみてください。
<h4>⑵マスクを使う
一日マスクをして過ごしましょう。一日が終わった後に、マスクを外して少ししてから、マスクの匂いを臭いを嗅いでみましょう。
一日マスク外してすぐは、鼻が麻痺していて臭いがわかりにくいです。一呼吸置いてから確認することが大事です。
マスクを使う方法は、日常的にどのくらいの口臭があるか確認するのに適しています。
⑶舐めて確認する
手の甲を舐めて、唾液の匂いを確認します。
舐めて数秒放置し、匂いを嗅いでみてください。臭いが分からなければ、逆側の手の匂いも嗅いで比べましょう。
臭いと感じたら、口臭があるということです。
⑷歯間ブラシを使う
フロスや糸ようじ、歯間ブラシを使います。
どちらも歯磨きをした後に使いますが、フロスは少し準備が面倒なので、糸ようじか歯間ブラシが手軽でオススメです。
歯間を掃除したあとに、臭いを嗅いでみます。歯ブラシではなかなか掃除しきれない場所は、歯垢が溜まっているので、臭う場合が多いです。
そのため、口臭予防には歯磨きと歯間ブラシの併用が効果的です。
口臭が強い人の中には、歯磨きをしっかり行っている人もいます。この場合、歯間の食べかすなどが取りきれずに口臭の原因となっている場合も多いです。
⑸口臭チェッカーを使う
口臭チェッカーをご存知ですか?筆者は知りませんでした。
3000〜5000円くらいの、体温計くらいの小さな機械です。ブレスチェッカーという名称でも販売されています。
体重計で有名なTANITAが出している商品が人気のようです。
5秒間息を吹きかけるだけで簡単にチェックできます。
物にもよりますが、1〜6段階で口臭レベルを教えてくれます。機械で計測してくれるので、客観的に臭うかどうかの確認ができますね。
ブレスチェッカー自体は決して正確な測定器ではないのですが、口臭の目安を知る上では非常に便利です。悩んでいる方は、ぜひお試しください。
まとめ
口臭の主な5つの原因
- 歯周病
- むし歯
- 歯垢
- 歯石
- 舌苔
- 唾液の減少
- 被せ物や詰め物の腐食
- ドライマウス
いかがでしたか?
口臭の原因や症状をご理解いただけたでしょうか。
口臭だけでなく、お口のトラブルは他の病気とも関連が深いことがわかったと思います。
深刻な場合は必ず医師に相談してくださいね。
まずはご自分の口臭をチェックして、気になるようなら正しい原因を突き止めましょう!
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