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家族葬とは?費用の相場と知っておくべき内容

身近な人には長生きしてほしいですし、
喪主になるのは悲しいことです。

でも、自分に後を託してこの世を去った
大切な故人のためにも、きちんとした
お葬式をしてあげたいですよね。

家族のお葬式をする場合、
お葬式を執り行って下さるお寺や
神社、教会にお布施をする必要があります。

と、言われても…
「お布施って何?いくら払えばいいの?
どうやって払うの?直接僧侶に払うの?」

と疑問に思う方は多いと思います。

筆者も初めて喪主になった時に、
お布施に関して何も知らなかったので
オロオロしてしまいました。

今回は、お葬式で必ず必要になる
お布施についてまとめてみました。

それでは、どうぞ!

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お布施とは

お布施とは、仏式の葬儀で
僧侶にお経をあげて頂くことに対する費用

です。

宗教的な観点からいうと、
僧侶への労働の賃金としてではなく
「お寺への寄付」という名目でお支払いします。

お布施の内訳は?

お布施の内訳は
・読経をしてくださったお礼(お布施)
・戒名料
・お車代
・御膳料

です。

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戒名料とは?

お寺で葬儀を行うと、
故人が仏様の弟子になったと見なし、
戒名を授けてくださいます。

その戒名はいくつかランクがあり、
故人の社会的な地位や、お寺への貢献度
によって変わってきます。
そのランクに従って戒名料も高くなります。
また、相場は地域や宗派によってかなり
違いがあります。

こちらは日本消費者協会が
2010年にアンケートをして
割り出した宗派と戒名の大まかな相場です。

お車代とは

お車代とは、僧侶が式場まで来た分の
交通費です。

1人あたり5000円~1万円ほど
お支払いします。

遠方からお呼びする場合は、
実費+1万円と考えるといいでしょう。

また宿泊が必要になった場合は、
宿泊場所をこちらで手配し、お支払いします。

御膳料とは

お通夜や葬儀・告別式で僧侶が会食を
辞退して帰られるときにお渡しする
お食事代のことをいいます。

僧侶が会食に加わった場合は必要ありません。
1人につき5000~1万円です。

渡し方は地域でいろいろあり、

・読経をしてくださったお礼(お布施)
・戒名料
・お車代
・御膳料

これらを一括で、
「お布施」として渡す場合もありますし、
名目ごとに封筒を分けて渡す場合もあります。

葬儀社の方の指示に従うのがいいでしょう。

お布施の相場は地域によって違う?

戒名料、お車代、御膳料を除いた
僧侶のお経に対するお礼としての
お布施の相場は地域によって違います。

関東地方 20~35万円
関西地方 20万円前後

と差があるようです。

とはいえ、このほかにも戒名のランクにより
金額が上下しますので、お葬式によって
僧侶にお包みする額はバラバラだといえます。

お布施は宗派によって違う?

戒名料、お車代、御膳料を除いた
僧侶の読経のお礼としてのお布施の相場は
宗派によって違いが出るでしょうか?

結論から言うと、
基本的には変わりはないようです。

そのお寺の檀家として深いかかわりがない限り
地域の相場をお支払いする
という心づもりがあれば大丈夫そうです。

あとは宗派によって、
戒名の相場で差が出てくるくらいです。

僧侶に直接聞くのはアリ?

地域や宗派、お寺とのかかわりによって
変わるお布施の額。そして戒名の相場。

「ふわふわしていて
具体的な金額がつかめない!」

と、困惑してしまう気持ちはごもっともです。

その場合、
僧侶に直接聞いてしまうのはアリか?
という話がありますが、
基本的にはあまりお勧めできません。

なぜならば、
「お布施は労働の対価ではなく、
お葬式でいろいろお世話になったお寺に
気持ちを寄付をする」

という建前があるからです。

こういうところが
日本の社会の難しさだともいえますよね。

具体的な金額を決めるには
・地域の身近な人、親戚に相談する
・僧侶との仲介役である葬儀社の人に相談する

この2つがおすすめです!

どうしても直接僧侶にお布施や戒名の
金額を聞きたい場合。

「おいくらですか?」と聞いてしまうと、
僧侶からは「お気持ちでよろしいのですよ」
と返答がかえってくる可能性が高いです。

聞き方に工夫をしてみてくださいね。

「同じようにお葬式をされた
他のみなさんは、おいくらぐらい
お包みになっているのでしょうか?」

と他の人のケースとして聞くと
ある程度具体的な金額が出てくるようです。


お布施を渡すタイミングは?

基本的には葬儀の前にお渡しする

葬儀が始まる前、お寺に僧侶が到着されると
葬儀会社の人が案内役となり
「僧侶控室」という部屋にお通しします。

そして喪主とご挨拶の場が設けられますので
そこでお布施をお渡しするのが一般的です。

式が終わってからお渡ししても大丈夫

お葬式中は参列者に時間を取られて、
式前に僧侶とお布施が渡せなかった!
ということもあります。

そんな時は慌てなくても大丈夫です。
式が終わった後にお布施をお渡しするのでも
失礼には当たりません。

僧侶はいろんなお葬式に慣れています。
喪主の方は、思いのほか忙しくなってしまう
ことがあるのも、
十分理解してくださいますよ。

こちらの記事もご参考にどうぞ!

お葬式の時間はどれくらい?お葬式の流れとそれぞれの所要時間


お布施の正しい渡し方

それでは、実際にはどのようにお布施を
お渡しするのがよいでしょうか。

正式な方法:切手盆を使う

お布施は直接手渡しせず、
切手盆と呼ばれる小さなお盆に
乗せてお渡しするのが一番正式なマナーです。

葬儀場か葬儀社で、
切手盆の用意があります。
それを借りることができますよ。

袱紗(ふくさ)を使った方法も

次に丁寧な方法は、
袱紗(ふくさ)を使った方法です。

お布施は袱紗に包んで持ち歩きをします。
僧侶にお渡しする前に封筒を袱紗から
出しておきましょう。

そしてお渡しするときには、
袱紗の上にのせて渡せばOKです。

切手盆がない時などは、
袱紗をうまく使いましょうね!


お布施はどんな封筒に入れる?

人にお金を渡すときは、
現金をそのまま渡しては失礼ですよね。

お布施をお渡しするときも、封筒を使います。

正式な方法:奉書紙で包む

奉書紙(ほうしょし)という真っ白な和紙で
お金を包むのが、一番丁寧な作法です。

奉書紙は書道用品を扱うような
大きめの文房具店で購入できます。

真っ白な封筒を使う

郵便番号の枠が印刷されていない、
白い封筒に入れてお渡しするのも、
よく使われる一般的な方法です。

その際、二重貼りの封筒は避けてください。

「二重」は「重なる」ことを意味し、
お葬式ではタブーです。

不幸が重ならないように、
二重ではない封筒にしてくださいね。

また、冠婚葬祭というと水引のついた封筒を
連想される方も多いと思いますが、
お布施には水引は必要ありません。

※一部地域では、
水引を使用する場合もあるようです。

もし水引を使うときは、
双銀か黒白の水引を使います。
結び方は、結び切りです。

お布施用の封筒を使う

文房具屋さんの祝儀袋コーナーには
お葬式で使える封筒も売っています。

その中には、御布施、御車代と印字がしてある
白い封筒もあります。

そういった封筒が見つかれば、
使用するのも良いでしょう。

戒名料・お車代を別にするときは

戒名料、お車代を別の封筒でお渡しする場合も
白い封筒を使用してください。


封筒の表書きは?

封筒の表書きには

「御布施」
「お布施」

のどちらかを書いてください。

そしてその下に
・「〇〇家」と一家の名前を入れる
・喪主のフルネームを書く

どちらでもOKです。

注意!表書きは濃墨で

喪主が僧侶に手渡すお布施の
表書きは濃墨で書きましょう。

御不幸があった方に向けてお金を包むときは
薄墨というルールで間違いはありません。

しかしこの場合は、
お寺に不幸があったわけではないですよね。

お葬式というと薄墨かと思いがちですが
僧侶に渡すお布施は、濃墨の筆ペンで
書いてくださいね。


神式の場合

仏式のほかに、
神社でお葬式をする場合もありますよね。

その場合も、同様に神社と神職の方に
お礼をお包みします。

神式の神職へのお礼の相場は?

神社へのお礼の相場は
20~25万円といわれています。

神社によって、料金の規定がある場合も。
葬儀社か、神社に問い合わせをすると
はっきりした金額がわかりますね。

また雅楽の生演奏などを頼んだ場合は
別途料金がかかります。

お車代はいるの?

葬儀場に神職の方を呼んで
お葬式をする場合、お車代は必要です。

仏式と同じく、
5000~1万円をお渡ししてくださいね。

神職へのお礼の仕方は

仏式と同じく、お葬式が始まる前に
神職と軽いご挨拶の場が設けられますので
その時にお渡しするのがベストです。

奉書紙か白い封筒に「御祭祀料」
もしくは「御礼」と書いてお渡ししましょう。

神式では魂を神様のもとに送るとき
諡(おくりな)という名前がもらえます。

こちらは戒名と違いランクはありません。
特別に料金をお支払いするものでは
ありません。


キリスト教式

故人や家族全体でキリスト教に入っている方は
キリスト教式でお葬式を行います。

その場合も、お葬式を執り行ってくださった
教会と聖職者にお礼をします。

キリスト教式の教会へのお礼の相場は

キリスト教式のお布施の相場は、
葬儀全体の1/10といわれています。

しかし、その教会である程度の目安が
決まっている場合もあります。

葬儀社に仲介をお願いした場合は
葬儀社の方に相談しましょう。
もしくは、教会の信者の方に
今までの前例などをうかがって
金額を決めるとよいでしょう。

教会によっては、会場使用料、
お花代は別途というところもあります。

また、生のオルガン演奏を頼んだ場合は
オルガン奏者の方にもお礼が必要です。

お車代はいるの?

葬儀は教会で行う場合がほとんどです。

しかし、前夜祭を自宅で行った場合は
神父さんや牧師さんに足を運んでもらうことに
なりますよね。

その場合、お車代をお包みしてください。
金額は仏式にならって5000~1万円です。

教会へのお礼の仕方は

お包みを渡すタイミングはいつか?
という点については、
キリスト教の場合、決まりがありません。

ですが、式の進行を妨げないためには、
式の前か後に、聖職者にお渡ししましょう。

封筒は白い封筒を使用しましょう

水引のついた封筒や、
蓮の花がプリントされている仏式の封筒は
キリスト教ではNG
ですので、
気を付けましょう。

表書きは

カトリックの場合「御ミサ料」
プロテスタントの場合「記念献金」「献金」
と書いて下さい。

また、キリスト教も戒名に当たるものは
ありませんので、戒名料は発生しません。


まとめ

いかがでしたか?

お布施の金額の相場について
お分かりいただけましたでしょうか?

仏式、神式、キリスト教式。
それぞれ決まりがあるので、
気を遣うと思います。

この記事で、少しでも不安が
解消されれば嬉しいです。

故人を見送る儀式を執り行うお寺、神社、
教会とは、今後も家族ぐるみで
長いお付き合いをする可能性が高いですね。

その時に気まずくならないよう、
敬意や感謝の気持ちをもって
お礼をしましょう!

わからないことは、
葬儀社のスタッフさんにどんどん質問し、
納得のいく形でお布施をお包みしましょうね。


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