まだ小さい子猫が嘔吐してしまったらとても心配ですよね。
どのような嘔吐の場合は注意が必要なのか?
すぐに動物病院へ行かなくてはならないのか?
子猫の様子によっては自宅安静でいい場合もあります。
正しい知識と対処法を知っていれば急な事態にも慌てず判断できますね。
大切な子猫のリスクを回避するためにもまずは知っておいて欲しい情報をまとめました。
それでは詳しく解説していきましょう。
子猫は基本的に嘔吐はしない!考えられる原因とは
子猫は何か原因がないと嘔吐するようなことはありません。
しかしまだ小さいため些細なことが原因で嘔吐に繋がってしまいます。
その原因とはどのようなものがあるのかタイプ別に解説していきます。
与えているフードや食べ方・与え方が原因
子猫のエサは子猫用ですか?成猫用ですか?
もし成猫用ならば形状が大きく喉につかえたり胃を刺激したりして嘔吐に繋がっている可能性があります。
またドライフードは胃の中で水分を含んで膨らむ性質がありますの注意が必要。
まずは現在与えているフードを1度見直してみましょう。
フードが原因の嘔吐であれば子猫用フードに戻してみるといいでしょう。
子猫用のドライフードは形状も小さく食べやすいように作られていますのでオススメです。
また多頭飼いのご家庭であれば子猫が他の成猫用フードを間違えて食べないように注意しましょう。
エサに問題がなく他の原因が見当たらないのに食欲不振や嘔吐が続く場合は長引くと脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあるので早めに獣医師に診てもらいましょう。
大きなストレスが原因
子猫はまだ小さいので些細なストレスに弱く嘔吐してしまうことがあります。
また子猫が可愛いあまりに過剰な抱っこや寝ているところを阻害したりするのは子猫にとって大きなストレスになってしまいますのでなるべく見守ってあげましょう。
同居している先輩猫がいる場合はまだ他の猫に慣れていない可能性や飼い主さんの何気ない物音や香水などの匂いにより猫がストレスを感じているのかもしれません。
現在の生活環境を一度チェックしてみてください。
たくさん遊んでたくさん寝ることの出来るストレスフリーな環境作りを心がけましょう。
アレルギーや中毒によるもの
猫も人間と同じように食べ物からアレルギーを起こすことがあります。
フードを切り替えた時や何かを口にして嘔吐した場合はアレルギーの可能性があります。
猫は穀物の消化が得意ではないのでグレインフリーフードもオススメです。
フードの袋に記載されている成分表をチェックしてみましょう。
また皮膚のかぶれなどもアレルギー症状の一つですので観察してみてください。
アレルギー症状を疑う場合は動物病院に受診しましょう。
アレルギー検査によりアレルゲンを特定できる場合もあります。
どちらにしてもアレルギー症状が出ると人間でも大変辛い状態です。
すぐに動物病院で処置してもらうことをお勧めします。
子猫の時期に悪化しやすい病気によるもの
子猫の時期にかかりやすく悪化しやすい病気がいくつかありますので病名別に解説していきます。
猫パルボウィルス感染症
症状:発熱、血液混じりに下痢、嘔吐、脱水症状
ワクチン摂取で予防可
猫コロナウィルス感染症
症状:発熱、下痢、嘔吐
ワクチン摂取不可
回虫症
症状:下痢、嘔吐、発育不良(場合により下腹部の膨満)
白くて細長い寄生虫症。定期的な検便検査で予防可。
上記の病気は重症化しやすく命に関わる危険性も高いのですぐに動物病院を受診しましょう。
ワクチンで予防できるものはできる限りきちんと予防してあげてください。
またワクチンの費用やスケジュールなどについては獣医師に相談することで計画的な摂取ができますので相談してみましょう。
子猫が嘔吐したとき飼い主がすべき対処法
子猫が嘔吐した時に慌てずきちんとした対処をするためにも下記でご紹介する内容をぜひ実践してみてくださいね。
まずは落ち着いて観察と確認が大切です。
1、子猫の嘔吐物を細かく確認
子猫が嘔吐した物をよく観察しましょう。
まずは下記のポイントをチェックしてみてください。
- 食べたエサが消化された状態なのか、そのまま出ているか、形状はどうか?
- 異物とみられる物が吐かれていないか?
- 嘔吐物は泡状か液状か?
- 嘔吐物の色は何色か?
嘔吐物をスマホで撮影しておくと獣医師へ分かりやすく伝えることができるのでオススメです。
嘔吐物を捨ててしまう前に慌てずしっかりと確認しましょう。
2、嘔吐した状況を忘れずにメモ
子猫が嘔吐した時、忘れずにメモして欲しいのがその時の状況です。
- 嘔吐した時の様子
- 嘔吐した回数や間隔
- 食後からどれくらいで嘔吐したのか
- 嘔吐した後の食欲
上記の内容をメモしておくことで獣医師へスムーズに状況を伝えることができます。
子猫が落ち着いてからでいいので覚えているうちにメモをとっておくといいでしょう。
3、動物病院で嘔吐物をみてもらう
子猫の嘔吐物はティッシュに包んだままでいいので袋か何かに入れて捨てずに動物病院へ持参しましょう。
嘔吐物を直接獣医師に診てもらうことで正確な診断にもつながります。
ただし嘔吐物から人間へ感染しないとも限りませんのでなるべく嘔吐物を素手で触らぬように気をつけてくださいね。
子猫が嘔吐した時の緊急性の見分け方とは
子猫が嘔吐した場合、その時の様子次第では自宅で安静にしても大丈夫な時もあります。
しかし嘔吐を繰り返す、または下痢を伴っている場合や数日間嘔吐が続いたりするような時はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
また子猫の嘔吐が落ち着いても元気がなかったり食欲がないようなら何かが原因の感染症や寄生虫症などの可能性もあるため同様に動物病院へすぐに受診した方が良いでしょう。
嘔吐したあとでも元気が良く食欲も旺盛ならばそのまま自宅で様子をみても大丈夫です。
子猫は目の前のエサに夢中になってしまうため食べ過ぎたり水の飲み過ぎにも注意が必要。
また咳でむせて嘔吐してしまう場合もありますのでエサを食べる時は見守ってあげましょう。
まとめ
子猫が嘔吐する原因は一つだけではありません。
感染症や病気または食べ過ぎなど色々な原因から嘔吐してしまいます。
また抵抗力も弱く感染症にもかかりやすいので、できるだけ子猫のためにもワクチン摂取を受け予防しましょう。
可愛い愛猫が成猫になるまでは健康で育つよう見守ってあげたいですね。
猫は吐く動物と言われていますが吐いた様子に異変があればすぐに動物病院で検査してもらいましょう。
子猫が嘔吐してしまっても慌てず状況確認しきちんと対処できるようにご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
こちらの記事もオススメです!
スポンサーリンク