この記事の所要時間: 628

粗相」とは、がトイレ以外で排泄してしまうことです。

おしっこだけでなく、ウンチまでしてしまう猫もいるようです。せっかくトイレトレーニングをしたのに、トイレとは全然違うところで猫に粗相されてしまった経験がある飼い主は、少なくはないでしょう。猫は大切な家族とはいえ、粗相したものを片づけるのは大変ですし、正直うんざりもしてしまいますよね。

なぜしつけをしたのに、粗相してしまうのでしょうか? 猫の粗相の原因を理解し、愛猫のためにしてあげられることを考えてみましょう。

猫の粗相が治らない3つの原因とは

猫が粗相をしてしまう原因は、おおきくわけて3つ考えられます。それぞれ思い当たる節が無いか、よくチェックしましょう。

1、トイレが汚い・置き場所が悪い

猫はとてもキレイ好きな生き物ですから、トイレもキレイな状態を好みます。そのためおしっこやウンチが残っているままだと嫌がり、別の、もっとキレイと感じる場所で用を足してしまうのです。中には、キレイに掃除したつもりでも、においが残っているだけで汚いと感じてしまう子もいるようです。

また、トイレの置き場所も大切です。猫は、静かで落ち着いた場所を好むため、できるだけ隠れられる、話し声や音が聞こえないところに置いてあげましょう。

2、環境の変化によるストレス

今まできちんとトイレで用を足していたのに、急に粗相をしだしてしまったら、それは環境の変化によるものかもしれません。

例えば引っ越しや、新しい家族が増えたなどの環境の変化で、ストレスを感じてしまうと、突然粗相することがあります。また、そこまで大きな変化ではなくても、猫砂を別のメーカーに変えた、トイレの置き場所を変えた程度でも、ストレスと感じてしまう子もいます。

猫に限らず、動物は環境の変化に多かれ少なかれストレスを感じるものです。ことトイレについては、できるだけ以前と同じ環境にしてあげることが大切です。

3、発情期によるマーキング

猫は発情期になると、マーキングを行います。

マーキングとは、自分の縄張りに尿をスプレーすることで、自分の存在を他の猫にアピールするためのものです。こればかりは本能的なものであるため、オスメス関係なく行ってしまいます。残念ながら、しつけでどうにかできるものではありません。

猫が粗相をするのは病気の可能性も?

猫が粗相をする原因は、上にあげた3つだけではありません。元々しつけができていた子にもかかわらず粗相をしてしまったら、それは病気の可能性が考えられます。

特に考えられるのは腎臓・尿管・膀胱・尿道の異常です。これらのどこかに異常があるため、トイレまで我慢できないのかもしれません。また、排泄時に痛みを感じると、トイレ=痛い思いをした場所、とインプットしてしまい、トイレを怖がるようになってしまうのです。

いつもと様子が違うと感じたら、すぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。粗相をしたからと言って大声で叱るのではなく、まずはしっかり猫の健康状態を見極めてあげる必要があります。

猫の粗相をしつけるために出来る対策とは

猫が粗相をしてしまう原因について解説しました。原因がわかれば対策もしやすくなります。原因からみる、粗相の対策について見ていきましょう。

1、トイレはこまめに掃除をする

キレイ好きな猫のため、トイレはこまめに掃除してあげましょう。猫に限らず、誰だってトイレはキレイで清潔な方が気持ちよく行けますよね。

おしっこやウンチをしたらすぐに片付け、できるだけ常に清潔にしてあげることが大切です。ただ片付ければ良いという訳ではなく、においの処理などもしっかりやってあげましょう。ペット用のトイレグッズもあるので、猫や自宅の環境に合わせて取り入れるのも良いかもしれません。日中など、こまめにトイレを片付けられないときなど、消臭効果つきのペットシーツがあると便利です。

2、トイレの数を猫の数+1にする

トイレの数は、「猫の数+1」が望ましいと言われています。

多めに置いておけば、片方が汚れていても、もう片方の方に用を足しに行けるので、粗相しにくくなります。自宅の環境にもよりますが、お部屋におけるスペースがあるなら、検討してみてください。

3、粗相の多いところには必ずトイレを置く

そもそも粗相が多い子は、今の場所をトイレと認めていない可能性があります。それなら、粗相が多い場所をそのままトイレの場所にしてしまうのも、一つの手です。

猫はトイレの場所にもこだわり、静かで落ち着けるところを好みます。もしかしたら今トイレを置いてある場所は、何かが気に入らないのかもしれません。人の出入りが多かったり、生活音がよく響く場所に置いたりしていませんか?

これはしつけというより、猫にこちらが合わせてあげるという対策ですが、割と効果がみられやすい対策です。

4、粗相した時に大声で怒らない

猫が粗相をしてしまったとき、思わず大きな声で怒ってしまう飼い主さんもいるでしょう。しかしこれは悪手なのです。

粗相をしたときに怒鳴ると、猫は「粗相をしたこと」ではなく、「排泄したこと」そのものに対して怒られたと思います。そうすると、今度は怒られないためにおしっこやウンチを我慢するようになってしまい、泌尿器科系の病気にかかってしまいます。

しつけをしているにもかかわらず粗相をされると、思わず怒りがこみ上げてくる気持ちはよくわかりますが、ここはグッと堪え、何も言わずに掃除を行いましょう。ちなみに、粗相されたら速やかに掃除しないとにおいが残ってしまい、そこがトイレと勘違いされてしまう可能性があります。

5、遊んであげる時間を増やす

猫と遊ぶ時間を増やすことも、実は粗相をなくす対策と言えます。

猫の粗相の原因のひとつに「ストレス」があります。猫はストレスがたまると、まるで飼い主に訴えるかのように粗相をすることがあります。環境に変化があったり、忙しくて猫に構えていないときなんかは要注意です。

そのため普段から、猫と遊んであげる時間を作りましょう。猫にしっかりと向き合う時間を作ることで猫も安心し、またストレス発散にもなります。

猫の粗相がマーキングの場合は去勢・避妊を検討!

猫の粗相の中でも、一番やっかいなのがマーキングでしょう。そんなマーキング対策には、去勢・避妊を検討しましょう。

猫のマーキングは本能的なものであるため、しつけでどうにかできるものではありません。しかし、子猫のうちに去勢・避妊を行っておけば、マーキングを防ぐことができる場合が多いです。マーキングは発情とともに行われるようになるため、発情前に去勢・避妊を行うと効果的です。

マーキングは、普通の尿と異なりにおいがきついですから、掃除も大変です。「手術をするのはかわいそう」という声もありますが、去勢・避妊によるメリット・デメリットをしっかり理解して検討してあげましょう。

まとめ

猫の粗相の原因はいくつかありますが、「トイレが汚い」「生活環境が変わってストレスが増えた」など、対策してあげることができる原因が多いです。

猫はキレイ好きで、かつこだわりが強い生き物ですから、こまめにトイレをキレイに掃除してあげたり、なるべく環境を変えないであげることが、粗相を無くす第一歩と言えます。また、飼い主の愛情不足で、構ってほしくて粗相をする子もいるようですから、忙しくても遊んであげる時間を作ってあげましょう。

また、やっかいなマーキング対策には、去勢・避妊が有効です。子猫のうちに行っておくことで防ぐことができるため、かかりつけの獣医さんに相談してみるとよいでしょう。

スポンサーリンク