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猫の去勢・避妊は、猫を飼い始めたら必ず考えなければならない事の1つです。

なんとなく「子供を望まない場合は去勢・避妊手術をした方が良い」と耳にした事がある方も多いと思いますが、するにしても具体的な去勢・避妊のメリット・デメリットや時期、費用等々、事前に知っておけばより安心ですよね。

今回は猫の去勢・避妊に関する知識をまとめましたので、是非参考にしてください。

猫の去勢・避妊にはどんなメリットがある?

妊娠しない・させない為の手術は、オスの場合は「”去勢”手術」、メスの場合は「”避妊”手術」と呼びます。

オス・メス共通のメリットとそれぞれのメリットを解説します。

オスとメス共通:病気の予防に繋がる

生殖器系の病気(オスは精巣腫瘍、メスは子宮疾患)や、乳腺腫瘍を防げます。

生殖器系の病気は猫の発症例はそこまで多くありませんが、乳腺腫瘍は9割が悪性といわれていますので、これを防げるのは大きなメリットと言えるでしょう。

メスの場合1:望まない妊娠を予防できる

言わずもがなですが避妊手術をすると妊娠しなくなります。

避妊手術をしていない猫を自由に外出できるようにしていると、飼い主さんが知らない間に妊娠する可能性があります。

猫は1度の出産で平均5匹の子猫を産みますし、出産後の再妊娠は約2か月後から可能なので妊娠のスパンも短いです。繁殖力が非常に強い動物といえます。

もし大量の子猫が産まれてしまい飼い主さんに飼う余裕がなければ、里親に出すしかありません。里親ならまだしも、保健所行きになると最悪の場合殺処分されてしまいます。

避妊手術は殺処分を減らす事にも繋がるのです。

メスの場合2:発情期のストレスが軽減する

避妊すると発情期がなくなります。

発情期に繁殖行為ができないと猫は大きなストレスを感じますので、発情期自体がなくなればこのストレスを感じる事もなくなります。

オスの場合1:性格が穏やかになる

猫は元々縄張り意識が強く、特にオスの場合は縄張り争いの為他のオスと喧嘩する事もあるぐらいです。去勢すると、このような本能的な攻撃性がなくなり性格が穏やかになります。

オスの場合2:マーキングをしなくなる

オスの場合は、発情期になるとあっちこっちにおしっこをします。いわゆるマーキングです(スプレー行為ともいわれます)。

発情期がなくなれば、このマーキング行動を抑える事ができます。

このように、去勢・避妊には沢山のメリットがあります。

また、猫はオス・メス共に発情期中は昼夜問わず激しく鳴く事で有名ですが、去勢・避妊をすればこれもなくなりますので、飼い主さんも安眠できますね。

猫の去勢・避妊にあるデメリット

猫の去勢・避妊はメリットだらけですが、もちろんデメリットもあります。

・子孫を残せなくなる

生殖機能が無くなる為、子供を産む・産ませる事ができなくなります。

手術後に「やっぱり愛猫の子がほしい!」と思っても無理です。二度と繁殖させる事はできません。

・太りやすくなる

太りやすい体質になってしまいます。生殖器官に使われるエネルギーが消費されなくなる事が原因の1つと言われています。

・手術なのでリスクが生じる

全身麻酔をしますし出血もしますので、リスクは伴います。

「万が一の事があるかもしれない」という内容の同意書の記入が必要になるケースも多いようです。

また、ごく稀にですが、手術後に泌尿器系の調子が悪くなってしまう事があります。

これらのデメリットも踏まえて、手術をするかどうかを決めましょう。

猫の去勢・避妊の時期が遅れた場合に困ること

飼い主さんを悩ませる発情期中の「激しい鳴き声」や「マーキング」等の問題行動。

基本的には去勢・避妊をする事によって問題行動はなくなりますが、手術をする前に発情期を何度も経験していると、発情期の癖が残ってしまい問題行動が治らない場合もあるようです。

去勢・避妊を考えているのであれば、手術をする時期が遅くなり過ぎないようにした方がよいでしょう。

猫の去勢・避妊がおすすめの時期について

具体的な手術の最適タイミングは、オスは生後6か月~8か月、メスは生後4か月~7か月とされています。

発情期を迎えた後だと発情期の癖が残って問題行動が治まりにくくなりますので、初めての発情期を迎える前に手術を受けるのが良いといわれています。

もし発情期を迎えた後でも、なるべく早めのタイミングで手術を受けさせましょう。

尚、このような適切な時期に去勢・避妊手術ができないまま歳を重ねたとしても「手術をするには遅過ぎる」ということはありませんので、子供を望まない場合は去勢・避妊手術を受けさせる事をオススメします。

猫の去勢・避妊の費用ってどれくらい?

病院や内容によって差はありますが、一般的にオスは1~2万円、メスは2~4万円が相場です。また、手術前の検査や薬剤料も必要になります。

尚、去勢・避妊手術はペット保険の適用外になっている場合がほとんどです。

自治体によって利用できる助成金制度とは

自治体によっては、猫の去勢・避妊にかかる費用の一部を負担してくれる場合があります。

自治体によって金額は異なりますが、オスが3千円・メスが5千円程度のところが多いようです。

猫の去勢・避妊手術の費用は決して安くありませんので、少しでも負担が減ると助かりますよね。

詳しくはお住まいの自治体に確認してみましょう。

猫の去勢・避妊の手術後に注意すること

去勢・避妊手術を受けさせた後に注意しなければならない事がいくつかありますので解説します。

傷口には気をつける

通常は、手術後に病院にてエリザベスカーラー(猫が傷口を舐めないようにする為のもの)を装着します。これがないと猫は傷口を気にして舐め続けてしまい、傷口が爛れたり、なかなか塞がらなくなってしまいます。

エリザベスカーラーは猫にとってはかなりのストレスになりますが、基本的にはしっかりと傷口が塞がるまでは外さない方が良いでしょう。

また、傷口が開いてしまわないよう激しい運動はさせないようにして下さい。

尚、何かの拍子でエリザベスカーラー外れてしまう事があるかもしれませんので、手術後に猫を病院に迎えに行った時に、エリザベスカーラーの上手な装着方法を獣医さんに聞いておきましょう。

体重の管理を行う

去勢・避妊手術後はホルモンバランスの影響で体質的に太りやすくなる上に、食欲まで増加します。

肥満防止の為、高たんぱく・低カロリーのフードを選びましょう。

DHAやEPAが豊富に含まれている魚系のフードはカロリーを抑えてあるのでおススメです。

去勢・避妊手術をした猫用のフードもありますので、動物病院に行った際に獣医さんに相談してみてください。

うんちやおしっこの状態を把握する

手術後はのおしっこやうんちの回数・うんちの形状や臭いの変化に注意して下さい。手術後投与している抗生物質の影響で腸内環境が変化し、下痢や便秘になる事があります。

このような状態が長く続く場合は、病院にて診察を受けさせましょう。

まとめ

愛猫の妊娠を望まないのであれば、去勢・避妊をさせる事によって病気のリスクを軽減できますし、愛猫と飼い主さん共に発情期のストレスから解放されます。

子猫を飼い始めたら、去勢・避妊手術をさせるかどうか、メリットとデメリット等をしっかりと理解した上で早い段階で決断しましょう。

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